青チャートは多くの受験生が数学の基礎固めに使っていることと思います。この問題集は非常に使いやすく、網羅性も高いので、これさえ使っていればほとんどの大学に合格することができます。
そんな青チャートの大学数学版である、微分積分と線形代数、が発売されたらしいのです。実際に読んでみて、紹介していきたいと思います。
大学教養数学とは
そもそも大学で数学をどのように習っていくのでしょうか。おそらく、理系の人たちは教養課程においてみんな微分積分と線形代数を習うはずです。
微分積分は元々高校数学で触れているのですが、それをさらに発展させて微分方程式を解いたり、逆三角関数などの高校数学では扱わない関数について考えたりします。
線形代数はいわゆる行列という分野で、10年前には高校数学の範囲でした。それを大学数学で扱うようになり、さらに高校数学範囲よりも少し高度なことにも手を出すという感じです。
これらを習うときに、今までだと問題演習が非常にやりにくかったです。というのも、大学数学の教科書は基本的に古めかしくて堅苦しいものが多いからです。
そこで使ってほしいのが青チャートなのです。
青チャートの構成
高校の青チャートでは、上に例題が載っていて下に演習題が載っているというものでした。
大学数学の青チャートでは、例題だけがひたすらに載っているという構成になっています。見た目は高校の青チャートに非常に似ているので、今まで青チャートを使って勉強してきたという人には使いやすいと思います。
青チャートの使い方
大学数学の青チャートでは、高校数学版であったような最初の公式確認ページがありません。いきなり例題となっています。そのため、授業で公式などをきちんと学んでから、青チャートの問題演習で確認していくという使い方が良いです。
数学は授業で習って覚えた内容だけでは足りず、きちんと演習を積むことが大事なのは高校時代に分かっていることでしょう。良い成績を取りたい、これから数学を使っていくつもりだ、という人は特に演習をきちんと積んでおきましょう。
大学教養数学の教科書
青チャートの紹介は以上なのですが、それ以外にも大学教養数学で使える教科書を紹介していきたいと思います。
まずは、青チャートと同じく数研出版から発売されている数研講座シリーズです。このシリーズは高校数学の教科書に似せた構成で、大学数学の堅苦しさを取りはらおうとしています。解説と演習問題がきちんと載っているので、自分で勉強していきたいという人はこれを選ぶのが良いです。問題は青チャートと被りが多いため、買うならどちらか一方にしておきましょう。
次に、斎藤正彦先生の微分積分学と線型代数学を紹介します。これは東大生の多くが使った教科書で、私も実際にこれを授業で指定されました。
やはり解説と演習問題が載っており、これ1冊で十分独学できるようになっています。大学数学の教科書らしさも出てしまっているのですが、フォントの古めかしさがなく、解説も丁寧なので使いやすいです。本格的に学びたい人、授業の補足的に詳しく知りたい人におすすめです。
まとめ
高校までの勉強と大学での勉強は大きく違います。
高校までは参考書も読みやすく、問題集も解き進めやすいものが多いです。授業も高校までのほうが全然聞きやすいと思います。
大学での勉強も頑張るためにも、良い問題集を選んで勉強を進めていきましょう。