東大入試 時間配分

東大入試は時間のキツイ教科が多いことでも有名です。その中で、どのように時間配分を決めて、どのように解き進めていけばいいのかという話をしていきたいと思います。

理科一・二類と理科三類の2パターンでそれぞれ考えていきます。もちろん、理科一・二類の人でも高得点を狙いたい科目については理科三類の場合を見ておいてください。自分の得意不得意を考えて、読む場所を決めてください。



国語

国語

国語は基本的にみんな同じくらいの点数に落ち着く教科です。しかし、ここで差をつけられてしまうと、他のみんなが解けている分後々不利になります。及第点を確実に取れるようにするのが得策です。

理科一・二類

国語は最低でも30は取れるようにしましょう。通常は40点くらいを狙うのが良いと思います。

時間配分ですが、古文30分→漢文20分→現代文50分、というのが良いです。

40点くらいを狙うのだとすると、古文と漢文で確実に点を取っておき、それに現代文の点数を少し加えるという形になると思います。そこで、古文と漢文に多めの時間を割き、現代文はちょっと短いくらいの時間になります。

 

古文と漢文を解く際には、すべてきちんと考えて埋めておきます。それだけの時間を取ってあります。全体の流れもきちんと把握して、それに基づいた答えを書いていきます。

 

現代文は4問中2問はある程度点数が来るように、きちんと考えて答えを埋めます。もちろん、書きやすそうな2問をピックアップします。そして、残り2問はとりあえず埋めるくらいの気持ちでも大丈夫だと思います。ここが根幹だろうなというところを少し書くだけでも良いです。

理科三類

国語は最低でも40は取れるようにしておきましょう。できれば50点くらいを狙いたいところです。

そうなると、時間配分は古文25分→漢文15分→現代文60分、くらいにして現代文でもきちんと点数を取れるようにしておきたいです。

古文と漢文は少し短めの時間でも確実に点が取れるように演習を積んでおき、現代文で時間をゆっくりかけて、すべての設問に対してきちんと考える時間を残しておきたいところです。これがきちんとできるようになると、50点くらいは狙えるのではないかと思います。

ただ、40点でも十分な科目なので、国語が得意でない場合は理科一・二類のようにして確実に40点を狙っていく方針で良いと思います。

数学

数学

数学は1問の配点が大きいこともあり、安定性に欠けやすい教科です。しかし、その中でも最低限の点数を確保しておく必要があります。ここでミスしないようにできるかが合否を分けると思います。

理科一・二類

数学は最低でも50は取れるようにしておきたいところです。60点が安定して取れると合格がぐっと近づいてくると思います。

方針としては、まず全体を眺めるところから始まります。15分程度で大体の方針が立つかどうか、解き進めていけそうか、というのを見極めます。図などを書いて可視化できるものは可視化しましょう。

そして、解き切れそうな1問を決めて取り掛かっていきます。毎年必ず1問は簡単な問題があるので、それを見つけるのが大事です。この問題には30分くらいかけても良いと思います。確実に完答できるようにしましょう。

もし解き切れそうな問題が他にもあればそちらも同じように手を付けていきます。残り時間が40分程度になるまでは同じような方針で良いです。

もう完答できそうな問題がない場合、または残り時間が40分ほどになったら、部分点を狙う方針に切り替えます。最近の東大数学では小問に分かれているものが多いです。それらのなかで最初の1問は確実に解くようにしましょう。ここは非常に簡単になっているはずです。

それでも時間が残っていたら、とりあえず書けそうなことを書いていきましょう。正しい図を書いてどういう方針で解くべきかを書くだけでも点数をもらえるかもしれません。

理科三類

数学は最低でも70は確保したいところです。できれば80点を取れるようにするのが良いです。

全体を眺め、13分程度で大体の方針が立ちそうかどうかを見極めていきます。そして、最低でも2問は完答できそうな問題を見つけていきます。

その完答できそうな2問はそれぞれ30分ほどかけても良いので解いていきます。もちろん、完答できそうな問題がそれ以上あれば、それらを確実にとっておくことが70点確保のカギです。

もう完答できそうな問題がない、もしくは残り30分程になったら、部分点を取る方針に変えていきます。このときに、小問がある問題は最後の小問の途中くらいまで行けると良いです。そこまで行くと半分以上の得点が望めます。

小問がなくても、解くべき式を導出するなどの段階まで行けるとそれなりに点数がもらえるはずです。理科三類志望なら、部分点のとり方もそのくらいまでやりたいものです。

理科

理科

理科は問題数の多さもあって安定しやすく、高得点も狙いやすいです。そのため、ここで稼げる人は数学で少しミスっても大丈夫という状態になります。どのような問題セットでも理科での安定性は確実に持っておきたいです。

理科一・二類

最低でも70は確保したいところです。各教科35点ずつでも良いですし、得意なほうを40点とするのでも良いです。

物理化学選択の場合の方針を話します。まず、時間配分はおそらく物理70分、化学80分となるでしょう。

 

物理は、前の問題が解けていないと次の問題も解くのが難しい場合が多いです。その分、前半の問題は簡単になっているものが多くなっています。そのため、前半の問題を確実に解くことがカギとなっています。

前半の問題を各大問15分ほどで確実に解き切ります。前の問題をミスすると後の問題も間違ってしまうので、ある程度慎重に解くようにします。

そして、解けそうな問題については次の20分ほどで解き進めておきます。この20分間は費やしてしまって良いと考えて、ちょっと時間がかかりそうなものであっても解いてしまって良いと思います。確実に点数を重ねていきましょう。

最後に、解けていない選択式問題を5分ほどで埋めていきます。最近の傾向として、選択式問題が増えています。とりあえず5分間でそれっぽい選択肢を見極めて、一応解答用紙に書いておきましょう。当たっていたらラッキーです。大小関係を問うような、勘だけで当たりそうな問題も解いておきましょう。

 

化学は、前の問題が解けていなくても解けてしまう問題が結構多いです。それらを見逃さないようにすることが大切です。

まず、有機化学はどうしても点数を確保しておきたいところです。構造式問題は前の問題の答えを利用しないと解けないものも多いので、1つひっかかってしまうとキツイ部分があります。25分まではかけてしまって良いと思います。

無機化学と理論化学は基本的にどちらも、途中でわからない問題があっても他の問題は解けるという構成になっています。そのため、飛ばし飛ばしで良いので、最初のほうから問題を順に解いていきます。きつそうな計算は後にまわしてしまうのが得策かと思います。とりあえず、全部の問題をきちんと見ておくことが大事です。あわせて40分程度でこの段階は終えましょう。

そして、最後の余った時間で、解けていない計算問題を解いていきましょう。計算系は時間をかければ解けるというものも多いので、残り時間を存分に費やして解いていきましょう。

理科三類

最低でも85は確保しておきたい、できれば95点ほど欲しい印象です。得意不得意に応じて、40点と45点をそれぞれ狙っていくのが良いかと思います。

物理化学選択の場合の方針を話します。物理70分、化学80分で解いていきます。

 

まず、物理は最低限大問1つは完答に近いレベルで解いておきたいです。割と解けるという前提なので、まず大問ごとに20分ほど費やして解けるところまで解いていきます。

そして、最後の10分で、解き切れそうな大問から順に完答を目指していきます。最後の小問の配点が高めの可能性があるので、大問1つくらいは最後の問題まで解けるのが理想です。

 

化学は理科一・二類の場合と同じ方針です。ただ、解き切るべき問題量が結構違うので、そこは気を付けてください。計算問題も半分以上は解き切らないと厳しいです。

英語

英語

英語はみんな安定しやすい教科だと思います。しかし、時間はかなり厳しい教科なので、ちょっと時間配分をミスすると点数がガクッと落ちてしまう危険性があります。そこだけは気をつけるようにしなければなりません。

理科一・二類

最低でも70は確保しておきたいところです。できれば80点を目指しましょう。

得点を取りやすい分野、落とすと厳しい分野、を先に解いていくことが大事です。確実に70点を取るという目的での時間配分を話していきます。

まず、1(A)の要約問題を15分ほどで解きます。ここは全然違うことを書いてしまうと全く点が来なくなってしまうので、確実に点を取るためにある程度多めの時間を割きます。

次に、2の英作文を書きます。自由英作文に12分、和文英訳に8分、というのがちょうどいいでしょう。ここも得点源としたい分野です。書いた後は1回見直して、文法ミスがないかをチェックしましょう。軽く見直すだけでも、書いたときには気づかなかったミスが見つかることがあります。

そして、4(B)の英文和訳に入っていきます。5分間で、最初の小問を解きましょう。

そろそろリスニングが始まるかなくらいのタイミングなので、5分間でリスニングの内容予習をしておきます。選択肢までは見てられないと思うので、問題文だけはチェックしておきましょう。

リスニングは30分間あります。1回目の放送では、とりあえず聞くことだけに集中しましょう。全体を把握することが大事です。聞き終わった後に現時点で解ける問題については解いておきます。2回目の放送では、1回目では解けなかった問題の放送部分と思われるところに集中して解くようにしましょう。

4(B)の英文和訳に戻っていきます。10分間で残りの小問2つを解きましょう。

次に、5の長文に入っていきます。長文は選択問題も多く、それほど難易度も高くないことから、確実に全部読んで答えることをオススメします。15分ほど時間をかけましょう。

そして、4(A)の文法問題に入っていきます。ここはかなり難しいので、わからない場合はどんどんテキトーに埋めていってしまいましょう。解ける問題を解くという方針で、10分ほどで終わらせます。

最後に、2(B)に入っていきます。ここは年によって問題傾向が変わるのですが、一貫して言えるのは難しいということです。穴埋めであっても並び替えであっても、時間をかけたうえでなかなか解き切れないものが多いと思います。ここも、パッとわかるところだけは解いて、そうでないところはテキトーに埋めてしまうのが吉です。

これが理想ですが、もし時間が厳しそうであれば4(A)2(B)は勘だけで埋めてしまうのでも良いと思います。他のところがきちんとできていれば、勘が当たらなくても70点は取れているはずです。勘の当たり具合では80点も取れると思います。

理科三類

最低でも80、できれば90点を狙っていきたいところです。

基本方針は理科一・二類の場合と同じです。しかし、要約問題は10分程度で解けるようになっておきたいのと、4(A)2(B)も少し時間をかけて根拠をきちんと持って答えられるようにしておきたいという違いがあります。

90点を狙うのであれば、4(A)2(B)を捨ててしまうと厳しくなってしまいます。高得点を確保するためにも、難しい問題に時間を残しておきましょう。



まとめ

最低限というのは、苦手教科の場合という話です。2次試験の合計点では、理科一・二類は240理科三類は300、は欲しいところです。そこを目指せるように、自分の得意不得意を考え、バランスをとって調節していきましょう。

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