併願校

大学受験をする際、第一志望の大学以外にも私立大学をいくつか受ける人が多いと思います。しかし、その受け方は様々で、どのように受けるのが良いのかというのはあまりはっきりとした方針がないかと思います。

そこで今回は、併願校を受けることに対する私の考えや併願校を受けることによるメリット・デメリットを話していきます。

併願校を受けない

1つ目のパターンは、併願校を受けないというものです。自分の本当に行きたい大学しか受けないということですね。

 

これのメリットは、自分の士気が上がるということです。他に保険があると、ツライときに「そっちでいいや」という気持ちになってしまう人もいるかと思います。退路を断つというのは、自分を律する効果がかなり高いです。

もう1つのメリットは、第一志望以外に時間を割く必要がなくなるということです。複数大学を受けるということは、他の大学の過去問を解いてみたり、実際に入試に行ったりしなければならず、意外と時間が取られてしまうものです。それがなくなるということは、第一志望にだけ集中できるので、合格できる確率は高くなります。

 

デメリットとしては、第一志望に落ちた時点でほとんど浪人が確定してしまうことですね。浪人を気にしないのならそれほど問題ではないかと思います。

若い頃の1年間をどう捉えるかだと思いますが、浪人して東大に入った友達の話を聞くと「良い経験ではあった」という人も多いです。もちろん、そう言わないと無駄な1年ということになってしまうのでそうやって自己肯定しているとも言えますが、現役生はできない体験をしていることは確かだと思います。

 

この選択をするべき人は、第一志望の大学以外眼中にないという人、第一志望の大学に受かる確率が半々くらいかなと思う人、です。

第一志望の大学以外眼中にないなら、併願校を受けないほうが良いというのは当たり前ですね。第一志望の大学に受かるか微妙という人は、そちらの対策に時間をかければ受かる可能性が上がります。ということは、併願校を受けないほうが良かったという結果になるかもしれないのです。

併願校を1校だけ受ける

併願校

2つ目は、併願校を1校だけ受けるというものです。

メリットとデメリットは、併願校を受けないパターンの逆と考えてもらえばよいと思います。浪人の確率は少し下がり、第一志望の大学に受かる確率も少し下がります。また、逃げ道もできてしまうので、受験直前のツライ時期にだらけてしまうことも起きがちです。

 

この方法をおすすめするのは、第一志望の大学にほぼ間違いなく合格できるという人です。多少第一志望の大学に受かる確率が落ちたところで大丈夫だと感じている状況であれば、併願校の対策をする余裕もあるはずです。本番で焦ってめちゃくちゃミスってしまったり、そもそも遅刻してしまったり、というような万が一の事態が起こったときにも浪人せずに済むでしょう。

併願校を24校受ける

最も一般的なのがこのパターンだと思います。普通に国公立大学を受けて、一応併願校を受けておくということですね。

併願校の選び方としては、受かったらラッキーというレベル、普通に力を発揮できれば受かるというレベル、まず落ちることはないレベル、の3つくらいを選ぶのが一般的です。

浪人リスクの低さと第一志望の合格率の高さとの兼ね合いがちょうど良いです。ただ、受かった中で1番良い大学に行くという気持ちがあることが前提です。結局併願校には行かないという選択を取りうるなら、第一志望に力を入れるためにも併願校は減らしたほうが良いです。

併願校を5校以上受ける

併願校を5校以上受ける人もいるかと思います。お金がかかることは間違いないですが、それ以外の部分について語っていきます。

 

この方法を使ったほうが良い人は、第一志望が特に決まっていない人です。「ここに行きたい」というのがなければ、とりあえずどこかに引っかかっておくのが良いでしょう。問題との相性により、偏差値の低い大学は落ちて高い大学には受かるみたいなことも起こりえます。いっぱい受けておくと、偏差値の高い大学に受かる可能性は高まります。

やりたいことがあるなら偏差値よりもどんな大学かを気にしたほうが良いです。しかし、やりたいことが特にないなら偏差値が高いところにとにかく行っておくのが良いでしょう。

 

デメリットとしては、もちろん1つひとつの大学に時間をかけられないため、それぞれの大学に合格する確率は低くなると思います。いくつ受けるのかと確率とを考えて、バランスの良い受け方をするのが良いです。多くても10校くらいだと考えています。

私自身の経験談

併願校

簡潔に言ってしまうと、私は東大理三以外にはどこも受けていません。後期の出願もしてないです。理由はいくつかあります。

 

1つ目は、お金の面です。これが1番大きいですね。

私立大学医学部は安くても学費が2000万円近くかかります。これは私の家庭では払えません。また、受験するだけでも、受験料と交通費などで10万円くらいはかかってしまうので、その時点で難しかったです。

 

2つ目は、自信の面です。私の東大受験に対する自信です。

私は浪人するとしたらバイトしながらになる予定でした。ただただ浪人させてくれるような甘い家庭ではありません。何なら浪人せずに就職という可能性すらありました。

私は模試の時点では「合格圏内だけど余裕とは言えないなぁ」くらいの成績でしたが、本番に強いと信じてやまなかったので、絶対受かると思ってました。

そのくらいの自信をつけられるような勉強をしていくのが大事で、そうすれば併願校について悩むこともなくなるかと思います。

まとめ

今回は併願校について話していきました。それぞれの家庭の都合や自分の成績を考えると色々な選択肢で迷ってしまうと思います。そのときに、この記事の内容が役に立てば良いと思っています。

自分の状況を客観的に見て最適な選択をするようにしてください。