英作文

英作文が苦手でなかなか書けるようにならないという人は多いはずです。特に自由英作文になると何を書いていいか分からず、結局ゴチャゴチャになってしまうことは多くないですか?

大学入試の英作文はちょっとしたコツをつかむだけでかなり上達します。

まずは最低限の書き方を身につけて、そこから練習を積んでいきましょう。徹底的に解説していっています。




英作文が書けない原因

英単語と文法

結局、この原因が1番多いので最初に書いておきます。

大学入試では、長文読解、英文和訳、英作文、といった問題が出され、英単語や英文法が直接聞かれることは少ないと思います。

それもあってどうしても英単語と英文法を軽視してしまう人が多いのです。しかし、これは大きな間違いです。

正直、英語力の半分以上は単語力と文法力が占めています。ここをまずは完璧に固めてから各技能の演習に入っていきましょう。

私の勉強計画サービスでもそのような計画を立てるようにしています。

前置詞と冠詞

前置詞や冠詞というのは日本語にはないものなので、かなり多くの人がミスをします。

前置詞は言葉のイメージにつながります。「on」というと「何かにくっついているイメージ」という感じです。こういうイメージがきちんとできていないことが原因なので、その辺を重点的に勉強してから英作文の練習に入っていくことをおすすめします。

冠詞は文章を読むときには意識しにくいですが、英作文では意識しなければなりません。「a」にするのか「the」にするのか、または複数形にしてどちらもつけないのか、というのをきちんと判断する必要があります。

文章を読むときからどのように冠詞がつけられているのかを意識しておくと、自分で文章を書く時にも正しい使い方ができるようになっていくはずです。

難しい表現を使おうとする

きちんと勉強している人にありがちなこととして、難しい単語や文法表現を使おうとします。勉強してきたことを英作文で出していこうとするのは良いのですが、ほとんどの人は正しい使い方ができずに変な文章になってしまいます。

難しい単語や文法表現は、基本的に英文を読むときに使うものです。英文を書くときには自分が確実に使えるレベルの表現を使うべきです。そのときには、簡単な表現を使うべきなのです。

 

いわゆる難しい表現以外にも、動きを名詞化するのは難しいことです。例えば「巨大化」と書くことは「大きくなること」と書くよりも難しい表現ですよね。こういう表現を使うことはミスを生み出しやすいです。

大学入試の段階では、難しい表現を使うことによる加点はないと考えていいです。それよりも文法ミスでの減点を防ぐことを考えなくてはなりません。そのため、簡単で確実に正しいと思える表現を使いましょう。

基礎的な構成ができていない

自由英作文での話なのですが、基礎的な構成というのを最初から考えておかなければなりません。つまり、イントロダクション、メイン、コンクルージョン、という構成と、その中身をどう書き進めるか、というのを最初から決めておくべきなのです。

例として、東京大学の自由英作文を考えます。意見を求められて60語程度で述べることが多いです。そうなると、流れとしては次のようになります。

イントロダクションでは自分の意見を1文で述べる

メインではその理由を2つ挙げ、それぞれについて12文ずつで説明する

コンクルージョンは軽めに1

という感じです。

この構成をある程度考えておくと、きれいな文章が素早く書けるようになるはずです。自分の受ける大学に応じて考えておきましょう。



自由英作文の分類

まずは分類について説明していきます。自分の大学がどのタイプかというのを考えながら読み進めていってください。

この後に、実際に自由英作文を1つ書きながら、書き方を説明していきます。

意見を求めるタイプ

1つ目は「~についてどう思いますか」という意見を求めるタイプです。

これは本当によく見るやつですね。大体、賛成か反対かを述べて、それについて理由を書いていくことになります。他にも「~するためにはどうすればいいか」という意見を求めるものもあります。

この問題で重要なのが、賛成と反対のうちで理由が思いつくほうについて書いていくということです。そのため、賛成と反対の両方の理由をバーっと書き出します。

ここで、多くの理由が挙げられたもの、もしくは深く突っ込んでいけそうなものについて書いていきます。世間的にどちらが正しいかとか自分が実際にどう思っているかとかは関係ありません。

80語程度が求められるのであれば2個、100語以上が求められるのであれば3個、理由を出せることが理想です。

自分について語らせるタイプ

2つ目は「あなたの~について教えてください」という自分について語らせるタイプです。趣味などの今の自分についての場合や、高校生時代などの過去のイベントについての場合があると思います。

これもエピソードを多めに語れそうなテーマを選びましょう。実際にあった出来事だけでは語数が埋まらなそうであれば、エピソードは作ってしまっても大丈夫です。

ここで大事なのが、実際にあった出来事と想像で作り出した出来事がきちんと連結していることです。想像を膨らませた結果、全然違うことを書いてしまうことがあります。実際にあったかのような内容を書くようにしてください。

仮定形タイプ

3つ目は「もし~ならどうしますか」という仮定形タイプです。これはすべて想像で書かなければならないものです。

これはもう指定通りに想像を膨らませていくしかありません。自分の持っている想像力を存分にぶつけていきましょう。

ただ、実際のエピソードを絡めていけるタイプの問題もあります。例えば「あなたが小学校の先生になったらどうしますか」という問題では、自分の小学校時代にこういうことがあったからこういう風にしたい、のように書くことができます。

想像力が求められて大変なタイプですが、想像が苦手な人はいかに実際のエピソードを入れ込んでいくかがカギになってくると思います。

絵・文章・グラフなどを踏まえて書くタイプ

4つ目は「この絵の状況を説明しなさい」という絵・文章・グラフなどを踏まえて書くタイプです。昔の東大で頻出だった問題のタイプですね。

この問題の特徴は、自由英作文の中では自由度が高くないということです。文法を正しく使ってある程度まとまった内容を書けばいい他のタイプと違い、このタイプには想定解が存在しています。つまり、きちんと要素を掴んでいかないと減点されるということです。

例えば、2人の子供が公園で遊んでいる絵だとします。それを説明しろと言われたときに、片方の子供にだけ注目して書き切ってしまうとおそらく減点されます。

全体を捉えたうえで、そのものの特徴を書くようにしましょう。



自由英作文を実際に書きながら説明

問題テーマ

今回は、自由英作文のテーマとして頻出の「~するためにはどうすればよいか」という形式のものを取り扱っていこうと思います。

ということで私が書く英作文のテーマは「日本を訪れる外国人を増やすためにはどうすればよいか」です。語数は80100語とします。

何を書くかを決める

もちろん、最初は何を書くかを決めなければなりません。80100語となると、外国人を増やす方法を23個取り上げることになると思います。

このときに、思いつくのであれば3個方法を取り上げるのが良いです。理由としては、提案する方法を少なくするほど、1つの方法について詳しく書く必要が出てきます。そうすると、必然的に高い英語力が求められるようになるのです。1つひとつについては、簡潔に書いたほうが英語力が低くても対応でき、文法ミスが減るはずです。

そうは言っても、なかなか3つも案が浮かぶ人はいないと思うので、今回は2つの方法について書いてみましょう。

私ならば、1つ目は「英語の表記を街中に増やす」、2つ目は「観光地同士の交通網を充実させる」、というように決めます。

それぞれの案について内容を深める

案を出しただけでは英作文は書けません。それぞれについて深めていく必要があります。

ここではもちろん理由を書いていくのですが、理由という漠然とした言葉では難しいと思います。おすすめなのが「今はこうなっている」「この方法をとる」「こう変わる」の3点を書くことです。現状、方法、結果ですね。

まず、「英語の表記を街中に増やす」について内容を深めていきます。現状としては「英語が看板などに少なくて外国人が困りやすい」と書きます。方法は「英語の表記を増やす」。結果は必然的に「外国人が過ごしやすくなる」となるはずです。

次に、「観光地同士の交通網を充実させる」についてです。現状は「都会から離れた観光地には行きにくい」ですね。方法は「電車などの交通網を整備する」となり、結果は「気軽に色々な観光地に行くことができる」となります。

これらの内容を英語にしてきれいにまとめていきます。

実際に書いてみる

実際に自由英作文を書いていきましょう。

まずは導入部分です。ここではいくつ方法があるかというのを述べていきます。

I think there are two ways to increase foreigners visiting Japan.

導入でごちゃごちゃ書くのは難しいので、この1文だけでOKです。

次に本文パート1を書いていきます。1つ目の方法についてですね。

Firstly, we need to increase information written in English in our town. Many foreigners cannot read Japanese, so they get confused with Japanese information. If we increase English information in our town, it will become more comfortable for foreign people.

このようにすると先ほど日本語で書いた3つの点がきちんとふくまれていますね。若干重複している部分も見られますが、許容範囲でしょう。書きやすさが何より大事です。

同じように本文パート2を書いていきます。

Secondly, we need to make better transportation system. There are many sightseeing spots which is hard to go from urban areas. I think it is important to make train lines to make it easier to go to sightseeing spots.

こちらも3つの点が押さえられているはずです。

これらをすべてくっつければ自由英作文の完成です。軽く見直しをして、スペルや文法のミスがないかを確かめましょう。

ちなみに、結論はつけてもつけなくても大丈夫です。意見を求められるような作文なら「というわけで私は賛成です」みたいにつけやすいですが、今回のような例ではつけにくいので、つけなくてよいです。



自由英作文の練習問題

自由英作文のタイプ別練習問題リストを作りました。

書き方を学んだあとは実際に書いて練習していくことが大事です。

意見を求めるタイプ

YESNOの意見を述べる問題

  1. あなたは自分の親と同じ仕事に就くことは良いことだと思いますか。
  2. あなたはタブレットで勉強することには賛成ですか。
  3. あなたは友達と一緒に勉強することには賛成ですか。
  4. あなたはペットを飼いたいと思いますか。
  5. あなたは大学生がアルバイトをすることは良いことだと思いますか。

どちらが良いかを述べる問題

  1. 都会に住むのと田舎に住むのではどちらが良いと思いますか。
  2. あなたは一人暮らしと実家暮らしのどちらが良いと思いますか。
  3. あなたは家で勉強するのと他の場所で勉強するのではどちらが良いと思いますか。

自分について語らせるタイプ

  1. あなたの両親の尊敬するところについて教えてください。
  2. あなたの高校の良い点と悪い点について教えてください。
  3. あなたが今まで行った場所で最も楽しかった場所について教えてください。
  4. あなたの最も仲の良い友達について教えてください。
  5. あなたが家の中で最も好きな部屋について教えてください。

仮定形タイプ

  1. あなたが第一志望の大学に合格したら入学までに何をしたいですか。
  2. あなたが結婚したら子供は欲しいですか。
  3. あなたが小学生に戻れたら何をしたいですか。
  4. あなたが大学に新たな学部を作れるとしたら何学部を作りますか。

絵・文章・グラフを踏まえて書くタイプ

1. 下の写真を見て、どういう状況であるかを想像して書いてください。

 

2. 以下の文章を踏まえ、あなたの考えることを書いてください。

Aさん「昨日返ってきた模試の結果が悪かったんだよ。受験も近いのにどうしよう。」

Bさん「まだ3カ月もあるじゃん!大丈夫だよ。」

Aさん「でも、いくらなんでもこの点数じゃ難しいんじゃ……

Bさん「最後の最後で一気に伸びるという話もよく聞くから一緒に頑張ろうよ!」

 

  1. 下のグラフは「第二外国語でどの言語を学びたいか」というアンケートの結果です。どのような結果になっているかを説明し、このような結果になった理由を考察して書いてください。

自由英作文



まとめ

英作文は得点源になる

自由英作文はコツがわかれば意外と書けるようになってしまうというのが分かっていただけたら嬉しいです。

あとはひたすら練習を積むのみです。時間制限に間に合うように書いたり、普段なかなか書かないようなテーマでも書くことを思いつくようにしたり、といった具合です。

これができてしまえば、苦手だった英作文が得点源になってしまいます。長文読解は何を言っているのかわからなければそれまでですが、英作文は自分の発想で必ず書けるものになっています。

英作文を得点源にして英語を得意科目にしてしまいましょう。

英語でさらに上を目指すには

英語でさらに上を目指すための方法についても書いています。

1つ目は英検1級です。英検の最高峰で、このレベルに達することができれば確固たる単語力が身につきます。もちろん、4技能必要な試験なので、大学入試以上にバランスの良い英語力の習得にもつながるでしょう。

2つ目はIELTSです。これは英語試験の最高峰と言っても過言ではありません。世界中で英語力証明として使われており、世界で毎年350万人以上が受験しています。留学する際には必須だと思います。

3つ目は日常における英語勉強です。試験に向けて勉強するのも大事ですが、試験以外の場所でも継続的に英語の勉強をしていけるとなお良いです。私のおすすめの方法を書いています。