思い込み、というのを人はよくしています。この人は怖い人だと顔や見た目で判断して、実際関わってみたら非常に良い人だった、というような話はまあまあ聞くものです。しかし、そんな日常的に起こるような小さい思い込みだけでしょうか。長らく正しいと信じてきたものが実は思い込みに過ぎなかった可能性があるのです。
どんな本なのか
このFACTFULNESSという本は、人々が正しいと思ってきた知識に疑問を投げかけ、そして真の現状をデータで示しています。思い込みには何パターンかあって、この本では思い込みを10個に分類して紹介しています。その思い込みを一つひとつなくしていくことで、世界を正しい目で見ることができるようになるのです。
思い込みの具体例
例を挙げてみましょう。現在世界人口は77億人ほどとなっています。10年前は70億人だったことを考えると10%ほど増加していることになります。あなたはこのような状況が続いていき、世界人口が大変なことになるとは考えてはいないですか。
たしかに、このペースのまま10年で10%ずつ増えていったとすると、2050年には100億人を突破し、2100年には160憶人を超える計算となります。それほどでなくても、どんどん人口が増えていくと考えている人は少なくないはずです。いずれ食糧難に陥ると聞いたことのある人もいるかもしれません。
しかし、それは思い込みに過ぎないということをこの本ではきちんと論理的に教えてくれます。
まとめ
自分は思い込みなんてしていない、と考えている人もいるかと思います。きちんと勉強してきた人は特にそう思う人が多いでしょう。しかし、この思い込みは学歴に関係ないどころか、ものによっては学歴の高い人のほうが思い込みが激しい場合があります。本の最初の方にちょっとしたクイズが載っているので、それで自分の思い込みを確かめてみてください。きっと驚くはずです。
この「FACTFULNESS」をぜひ手に取ってみてください!