みなさんは古文という科目は好きですか?私は高校生時代、1番嫌いな科目が古文でした。「絶対に日常で使わない!大学でも応用することない!」と思っていたからですし、実際に大学に入ってから使った覚えはありません。

古文を好きになれる方法は何なのか。それは、昔のことについて想像を広げることだと思います。古文というのは基本的に昔のことを述べた物語となっています。その状況を想像しながら文法や単語について学んでいけるのがこの本となっています。



なぜ古文は難しいのか

古文が難しい理由の1つとしては、現代の日本語とのニュアンスの違いがあるということです。同じような言葉を使っていても、昔の書き手の感覚と今の読み手の感覚は大きく異なる場合があります。そのようなすれ違いがあると、文章の意味がどんどん分からなくなっていきます。

言語というのはどんどん変化していくものです。おじいちゃんおばあちゃんが最近の若者の言葉を理解できないというのはこれが原因の1つです。数十年でもここまで違いが出てくるのですから、1000年ほど時代が異なれば、ニュアンスが全然変わってしまうのは当たり前のことなのです。

古文はどうやって学ぶべきか

まずは、簡単な参考書で文法と単語の基礎を学ぶべきです。これは今の日本語と昔の日本語の違いの中でも特に大きいものについての知識なので、最低限ここを知っておかないと何も分からなくなってしまいます。

次に、昔の状況を学びながら細かい文法やニュアンスの違いについて学ぶべきです。昔と今では常識が違うので、その部分を想像する力も読み進めるためには必要となってきます。

この本の立ち位置

この本は、細かいニュアンスなどについて学ぶことのできる本となっています。

構成としては、昔の人の暮らしの話から始まり、古文作品について、そして細かいニュアンスの話というようになっています。文章の例がいっぱい載っており、昔のことを学びながら読み進んでいけるので、古文の単語をただ覚えたり問題集をただ解いていたりするのでは感じられない面白さを感じることができると思います。

まとめ

問題集や参考書という形式ではなく、文庫本で読み物として読めるようになっています。基礎の基礎から解説という感じではないので、高校レベル最低限の古文の知識を持ったうえで読んだ方が良いです。

この「古文の読解」をぜひ手に取ってみてください!