【東大理三現役合格者が語る】大学受験の基礎を固めるということとは具体的に何なのか

大学受験では「基礎を固めることが非常に大事」というのはよく聞くことだと思います。しかし、その基礎というのがどういうものなのかを明示している塾やサイトは意外と少ないと思います。

私の考える基礎とはどこまでなのかというのを国数英の3教科について示していきたいと思います。



国語

国語の基礎というのは非常にシンプルで、現代漢字、古典文法、古文単語、漢文句形、までです。

 

現代漢字は中学校までの勉強や普段の読書である程度は身についているかと思います。そのため必須というわけでもないのですが、時間に余裕があったり漢字がすごく苦手だったりする場合には取り組んでおきたいです。漢字を読めること、意味が分かること、が大事です。

 

古典文法は助動詞と助詞を活用形や意味も含めてすべて暗唱できるレベルを目指しましょう。古文の基礎の基礎という感じなのですが、完全に固めきっている人が意外と少ない印象です。すべてを完全に頭で再現できるというのが固めたということです。

 

古文単語は、各単語の現代語訳をすべて覚えきりましょう。英単語の場合には訳し方も自由度が高く、単語のイメージを掴むというのが大切なのですが、古文単語は完全に単語帳の儘訳すものとなっています。そのため、どのような現代語訳があるかというのを完璧にしておくべきです。

 

漢文句形も古典文法と同じように完全に頭で再現できるレベルにしましょう。白紙に1からすべてを書けるレベルにしておけると基礎が固まったという状態になるかと思います。

数学

一般的な国公立大学を受ける場合、青チャートの例題を完璧にするというのが基礎となってきます。

大学受験の問題はほとんどすべてが青チャートの解法を組み合わせて解くことができます。そのため、青チャートに載っている解法をすべて完璧に覚えておければ理論上は大学受験の数学は合格点を取れるはずです。

もちろん、解法の使い方が複雑な問題も多くなっているので、本当はもっと演習を積んでいかなければならないのですが、解法を使うためにはそもそも解法を知らなければならないということです。

数学は思考力が大事ですが、それは解法を覚えてからの話になります。最初は青チャートを完全に覚えるくらいのつもりで解き進めていきましょう。

英語

英語においては、英単語と英文法がすべての基礎になっているにもかかわらず、多くの受験生がそこを疎かにしています。

 

英単語は大学によって必要なレベルも違いますが、私としてはいわゆる標準レベルの単語帳を1冊完璧にすることが大事だと思っています。完璧というのは、日本語を隠しながら英単語を見て意味を言う、というのを1冊通して1問も間違えずにできることを指します。

ここまでしっかりと仕上げている受験生はかなり少なく、なんとなく覚えた気になっている人が非常に多いです。全部覚えきったと言う生徒さんに単語テストを出してみると、よくできる生徒さんでも9割ちょっと、ひどい人だと6割くらいくらいしか覚えていないという感じです。

単語は自分でもテストをして確認していくことが必要です。

 

英文法についてもいわゆる標準的な問題集を固めていければ良いかと思います。ただ、どの文法問題集も分野別に分かれてしまっているので、なんとなく答えが分かってしまうということがあります。

そこで、英文法ファイナル問題集のようなテスト形式のものを1冊はやっておくことをおすすめします。この問題集が9割近く解ける状態であればほぼほぼ英文法は固まっていると考えて良いと思います。



まとめ

基礎を固めるとは具体的にどういうことなのかというのを語ってきました。言葉にすると非常に簡単そうですが、実際にはかなりの時間を費やすことになります。

1番怖いのが「基礎を固めたつもりになっている」ということです。自分の実力の確認方法が甘いとそういう結果になっていきます。妥協が危ないわけです。

これらを踏まえたうえで確実に基礎を固めていきましょう。