組織学では、人間の体をミクロな視点で観察します。この臓器にはこういう組織がある、その組織にはこのような細胞がある、そしてその細胞にはこんな特徴がある、というのを一つひとつ考えていくものです。
組織の観察
組織学を学ぶときには、実際にその組織の観察をすることが多いです。見て実際に判断するのです。最近では観察をしない大学もありますが、少なくとも東大医学部では観察を行います。
観察の際には組織切片というものを使います。組織を薄く切ったものを染色してスライドガラスに乗せたもの、と考えてもらえばいいです。染色方法によって見える構造が異なるので、色々な染色方法を使います。有名な染色方法にはHE染色などがあります。この組織切片を顕微鏡で観察します。
教科書の内容と照らし合わせながら観察を進めていきます。組織や細胞の形というのは、機能と照らし合わせながら考えると面白いものです。こういう事情でこんな形になっているのか、というところを教科書を見ながら考えていきます。
勉強の進め方
最終的にはどの組織にどんな細胞があって、どういう構造を持っていて、どのような機能があるのか、というのを覚えていく必要があります。その全体像を軽く見渡すために、この記事を書いています。
まずは、組織学の総論を見ていきます。総論では、様々な臓器にあるような組織について考えていきます。具体的には、上皮組織、結合組織、筋組織、神経組織、が4大組織と呼ばれてほとんどの臓器にあるものです。そのほかにも、骨や血液も全身にあることから総論で扱います。
次に、各臓器の組織について詳しく見ていきます。いわゆる各論というやつです。これによって全身の組織の特徴を掴んでいきます。
最後に必要なのが、英語を覚えることです。これは医学部生だけで十分ですが、医師や研究者として働くためには英語が必要となってきます。
まとめ
覚えることが多くて大変な科目です。
一般の方は、興味のある部分だけを読むとか、全体を軽く眺めていくだけで、組織学というものがどういうものなのかが分かってもらえると思います。
医学部生の方は、この記事で全体像を掴んだうえで、さらに深堀りして色々と覚えていく必要があります。ただ、全体像を掴んでから学習するとだいぶ楽になるはずなので、ぜひ活用してみてください。特に、英単語リストは実際に私が使ったものを載せたので、かなり役に立つと考えています。