夏休みは大学受験を考える高校生にとっては「たくさん勉強する季節」というイメージではないでしょうか。高校の授業もあまり進まない(補習とかはあるかもですが)ということもあり、自分の勉強に集中できるはずです。
そこで、夏休みについて、私自身の高校生時代の夏休みを振り返りながら、どういうことを行ない、どういうことに気をつけていけばいいかということについて語っていこうと思います。
私自身の高校時代についてはこちらで詳しく書いています。
東大医学部生の高校時代の夏休み
私は公立高校出身ということもあり、高校の勉強を始めたのは高校生になってからでした。それを踏まえて読み進めていってもらえればと思います。
高校1年生
高校1年生の時は、何の基礎もできていない状態でした。そこで、何か強みを作ろうとして、単語帳を始めていきました。
東大に行くことをふわっと考えていた私は「鉄壁」をすべて覚えようと考えました。最初は知らない単語だらけで、かなり大変だった覚えがあります。ただ、ひたすらに単語ばっかりやっていたことで、夏休み終わりには「鉄壁」も98%くらいは覚えきったと思います。
英語は単語力がないと話にならないというのがあります。私としては「単語力が半分」くらいに思っています。そのくらい単語が大事なのです。
大学受験に必要な単語を固めきったことで英語に自信がつき、英語だけはある程度点数が取れるという自信のもと、他の科目を進められるようになっていきました。
高校2年生
高校2年生の夏休みでは、すでに独学で色々進めている状態でした。そして、物理と化学を浅く全体を見終わり、数学もIAIIBまではきちんとやったという感じです。
そこで、ついに数学IIIに入ろうと思ったわけです。1年生では英単語を固めたのに対し、2年生では数学IIIを一通り固めようと考えたわけですね。
実際は1カ月以上かかってしまったわけですが、2カ月弱で数学IIIを一通り解けるくらいの状態に持っていきました。
高校3年生
高校3年生の夏休み、すでにすべての科目をある程度解ける状態にしていた私は、東大模試の過去問に主に取り掛かっていました。
高校1,2年生の時とは違い、東大模試の過去問を解きつつ、他の問題集も解いていったという感じです。
東大模試を解くということのメリットは、東大で実際に出るレベルでの演習ができること、そして時間配分について考えることができるということ、です。
東大では、どの問題をどの程度解くかという判断が非常に重要になり、これはある程度早めから行なっておくと有利になります。もちろん、基礎を固めておくことが優先ではあります。
このページは、ただの普通の中学生だった私が、地元の公立高校に進んでから勉強を本格的に始め、最終的に東京大学理系に高得点(総合点400点以上)で合格した体験談を記したものとなっています。勉強を頑張る高校生や浪人生に少しでも …
高校生が夏休みにやっておきたいこと
夏休みにやっておきたいこととして、私自身の夏休みを見てもらえればわかると思うのですが「何か1つを極める」というのが挙げられます。
本当は通常通りの方法で夏休みを過ごして良いと考えています。ただ、それをすると「夏休みで成長した!」という感覚は薄くなってしまいます。
夏休みに「英単語だけやる」というようなことをやると「夏休みで英単語がすごくできるようになった!」という感覚になり、それ以降の自信に繋がります。
そのような感覚を持たないとモチベーションが上がらないなと感じる人は、ぜひ夏休み中に何か1つに集中してみてほしいです。
夏休みで気をつけるべきこと
夏休みで最も気をつけるべきなのが「夏休みだから色々できるぜ!」と考えてしまうことです。私が1つの内容を極めていたのもそれが分かっていたからです。
夏休みが始まる前は「夏休みはすごく時間があるから」と考えてしまいがちです。しかし、これはただの幻想で、夏休みを半分くらい過ぎると気づき始めます。本当は短いものです。
夏休みの予定を立てるときにはこれを意識しないと予定が狂ってしまうのです。
夏休みにやってほしいこと
今まで勉強について書いてきたのですが、実は高校1~2年生には勉強以外にもやってほしいことがあります。
それは「自分の進路についてきちんと考える」ということです。
多くの人は自分の進路についてはっきりしていないのではないかと思います。将来的に何をしたいのかについて深く考える機会というのは実は少ないのですね。
せっかく夏休みに時間があるという状況なのであれば、自分の進路を探す旅にでも出てみてほしいです。
まずはインターネットで色々調べてみましょう。どの大学にはどういう学科があってどういう勉強をするのか、世の中にはどういう職業があるのか、についてたくさん検索をかけてみてください。
次に、興味を持った分野について何かしら本を読んでみましょう。どうしてもインターネットではまとまった情報が少なくなるのは事実で、本を読んで深めにその分野について学んでいきたいです。
最後に、実際にそれを感じられる場所に行ってみましょう。法律に興味があるのであれば裁判所で傍聴してみる、科学に興味があるのであれば科学館や博物館に行ってみる、医学に興味があるのであれば病院見学プログラムに申し込んでみる、という感じです。
このようにして自分の進路をはっきりさせることは勉強のモチベーションにもつながります。できたら志望大学も明確にしておくと勉強計画も立てやすいです。
私は現在東大医学部に通いながらブログを書いています。 ブログでは「田舎の公立高校から3年間の独学で東大理三に現役合格した勉強法」と題した大学受験対策記事を中心に、勉強になる本の紹介、英検などの資格検定対策、一般の方でもわかりやすい本格的な医学記事、東大の内部事情、などなど色々書いているので、ぜひそちらも読んでいただきたいです。 ブログの宣伝もほどほどに本題に入っていきます。今回は、進路について、特に大学受験における志望校選択について、私の考えを述べていきたいと思います。 私がなぜ東大医学部を選んだのか 東大医学部生として他の大学の人たちや高校生と関わっていると、よ
まとめ
夏休みについて書いてきました。
時間がたっぷりありそうでやっぱりなさそうというのが夏休みです。ただ、この期間でもやれることはやはりあるはずです。
夏休みを有意義に過ごすためにも以上のことを意識してみてほしいです。
私は現在東大医学部に通っており、その傍らでブログやnoteを書いています。最近、ココナラで大学受験に向けて勉強計画を立てるというサービスを始めたので、その詳細についてnoteで紹介しようと思い、これを書いています。 私自身、高校生のときに独学で勉強を進めていたため、自分でどの参考書や問題集を使っていくかを決め、その計画通りに勉強を進めていきました。もちろん、すべてが計画通りにいくわけではないので、その都度修正を加えていっていました。 自分で計画を立てるというのは非常に難しいことで、私もきちんと計画的に勉強できるようになったと感じ始めたのは高校2年生になってからでした。つまり