独学

みなさんは参考書や問題集をどのように選び、どのように使っているでしょうか。おそらく自分で問題集を使って学習するときの1番の難しい点は、自分に合ったものを選んで、適切な使い方をする、というところだと思います。

基礎を徹底的に学ぶのが大事というのを聞いたことがあると思います。この言葉は非常に正しいのですが、その学び方というのは実は難しい部分があります。その難しい部分についてできるだけわかりやすく語っていけたらいいと思います。

この記事を読んでから大学別参考書プラン大学受験参考書40選という記事を読み、具体的にどのように勉強を進めていくかの参考にしてください。

また個人個人に合った勉強計画を立てるというサービスも行なっています。ココナラの受験部門で1位になるほどの人気サービスです。塾に行くよりもかなり安くなってますので、ぜひ試してみてほしいです。




問題集の選び方

まずは、参考書や問題集を選んでいく必要があります。国語については何も考えずに大学別参考書プランのように解いていってもらうのがベストだと思います。他の教科については少し考える必要があります。最初は問題集のレベルを掴むことすらできないと思うので、それを掴んでいく必要があります。

 

このサイトでは、大学受験参考書40選という記事で各問題集・参考書を紹介しているので、そちらをご覧ください。大学別参考書プランの方も一緒に見ていただくと、より分かりやすいと思います。

もっと色々な問題集を見てみたい場合には、問題集を販売している塾のサイトに行ってもらうと大体のレベルが表示されているはずですので、そちらも見てみてください。私としては河合塾の問題集がおすすめです。

 

問題集の大体のレベルが掴めたら、実際に選んでいきます。自分がどの程度の成績かに関わらず、問題集を使って勉強すると決めたら、まずはかなり基本的な問題集を見てみましょう。大学別参考書プランの中でも最初にあるような問題集ですね。

買ってみて、実際にランダムに問題を、英語長文だったら3問ほど、他の問題集なら20問ほど、解いてみます。

このときに、2割以上間違える場合にはその問題集を1回きちんと全部解いてみた方が良いです。最初から9割解けてしまうような問題集はそれ以上やってもあまり得られるものがないと思うので、次のレベルの問題集で同じことを行い、8割以下しか解けない問題集を見つけていきましょう。

 

問題集とは別に参考書が必要な場合があります。大学別参考書プランの中では、チャート式化学が必要と考えています。

化学は理系科目の中でも暗記要素が大きいので、チャート式化学のような、いわゆる参考書と呼ばれるものを問題集とは別に買っておき、それで知識チェックと暗記をするところから勉強を始めましょう。

数学と物理については、青チャート物理のエッセンスに公式などは載っているので、それを確認すれば十分だと思われます。

国語の問題集の進め方

現代文

現代文は、とにかく問題を解くということに慣れていく必要があります。そのために行うという感じなので、基本的には1周解いたら次の問題集という感じになると思います。

ただ、解説はしっかりと読み込んで自分のものにしていきましょう。「問題を解く→解説を読む→解説で得た知識を生かして問題を解く」というのを繰り返していくうちに段々と解けるようになっていくものです。

古文・漢文

古文・漢文については、基礎知識さえ固まっていればかなり解けるようになるものです。そのため、古典文法、古文単語、漢文句形、漢字、の知識をきちんと入れて、実際の問題でも活用できるかを確かめていきます。時間をかけて、知識の詰め込みを何度も繰り返してください。

そのあと、過去問に入る少し前に問題集を1周解いてみて、実際に文章を読んだときに感じる知識の抜けを確かめてカバーしてください。

また、音読をすると古文漢文の独特のリズムをつかむことができるようになり、読むスピードも上がって良いと思います。「問題を1周解く→音読を2周」というように進めましょう。

数学・理科の問題集の進め方

問題集を選んだら、次に問題集を解いていきます。解き方としては、とりあえず1周解いていきましょう。

解くときには、問題を解いて、解答を見て丸つけをし、解説を全部読むようにしてください。正答した問題であっても、解き方の部分で得られる知識があるかもしれません。基本を大事にするというのは、こういうところに現れてくると思います。

また、間違えた問題についてはきちんとチェックをつけておきましょう。

 


次に2周目を解いていきます。

このとき、1周目での解けた割合が7割以下なら、すべての問題を2周目で解いていった方が良いです。なぜなら、その問題集のレベルの知識が全体的に曖昧な可能性があるからです。

7割以上解けている場合には、1周目で間違えた問題と、1周目で解けたけれど自分の中で不安な問題がある場合にはそちらも含めて解いていきます。

2周目の丸つけについては、2周目で間違えた問題だけでなく、1周目で解けなかった問題の解説もきちんと読みましょう。1周目でも2周目でも解けた問題については、おそらくもう解ける問題になっていると思うので解説を読むのは飛ばしても大丈夫ですが、1回でも間違えた問題についてはきちんと確認しておきましょう。

 

最後に3周目に入っていきます。2周目でも解けなかった問題を解いていきましょう。

この段階では、問題を覚えてしまっている場合もあるかと思いますが、それでもとにかく解いていきます。

3周目でも解けない問題については、その問題ごと暗記してしまいましょう。できれば解法とかを覚えて解けるようになりたいのですが、どうしても解けない問題というのが出てきてしまうと思います。そのときには、問題ごと覚えてしまうのが最終的に効率が良いと思います。

 


こんな感じで進めていくと、問題集1冊がきちんと身につくと思います。

大学別参考書プランを見ていただくと、可能な限り問題集の数を減らした構成となっているのが分かるでしょうか。このように何周も解くとなると問題集の量を多くはこなせなくなってはしまうのですが、それで良いのです。

選んだ問題集を徹底的にやりこむことに集中しましょう。



英語の問題集の進め方

英語は色々な形式の問題に対応していかなくてはならないので、対策が難しくなっています。ただ、英作文がなかったり、リスニングがなかったりする場合も多いので、そういうものは取捨選択しながら読んでいってください。

英単語・英文法

誰もが必要となるのは英単語と英文法です。

 

英単語については、まず単語帳を覚えるという作業を3周繰り返してください。暗記作業は大変ですが頑張っていきましょう。

そして、3周目が終わってから2週間程度放置して短期記憶をなくしたうえで、単語が身についているかのチェックを行います。チェックは、英単語を隠して日本語が言えるかを確認していき、分からない単語については印をつけておきます。

そして、分からなかった単語について再び3周暗記作業を行い、2週間後に分かった単語も含めてもう1度全体のチェックを行います。これをひたすらに繰り返していき、分からない単語が無くなるようにしましょう。

 

英文法については、基礎的な英文法が身についていないという場合には、英文法問題集に入る前に総合英語のような参考書を1冊読んでください。

最低限の英語力がある人は問題集に入っていきます。文法問題は最初難しくて全然解けないとは思いますが、とりあえず解いていってみます。結局暗記が重要となるので、英単語の場合と同じような感じで何周も暗記作業を行いましょう。

英文解釈

単語と文法をある程度やったら、並行して英文解釈を進めていきます。英語の表現には読んでもすぐには理解できないような表現が使われていることがあるので、それを読みほどいていく練習をするわけです。

 

ここで重要なのが、英語を読んで理解をする、ということではなく、英語から自分で日本語訳を書く、という作業です。読んで分かることとそれを書いて表現することは全くの別物です。

 

そのため、問題集の進め方としては、まず1周解いてみて解説をきちんと読みます。2周目は、英文を頭の中で理解できるかをパーッと確かめていき、頭の中ですら理解できていない問題についてはもう1度きちんと解説を読み、解読のポイントを把握しましょう。

そして、すべて頭の中では理解できるようになった状態で、3周目はそれを表現する練習のために、実際に日本語訳を書いていく練習をします。ここまでやってもできない問題は、暗記をしてしまいましょう。

長文問題

単語と英文法がかたまり、英文解釈もできるようになってきた段階で長文問題に入っていきます。

英文を読む能力はここまでで十分養ってきたはずなので、それを実際の入試問題でも応用できるかという段階に入っていきます。

長文問題の進め方としては、1周目は問題を解いて解説を読みます。2周目は、じっくり文章全体を読み直して、分からない単語や表現があったらそれを理解できるように解説を読み直します。このステップを数冊の問題集で繰り返して、長文に慣れていくようにしましょう。

英作文

英作文を自分で学ぶときには、本番で自由英作文が出る場合でも和文英訳を徹底的に行うことをお勧めします。きちんとした英文を書けることが自由英作文にも求められており、そこさえクリアしていれば内容は問題文にちゃんと答えていれば良いからです。

 

和文英訳の問題集の進め方としては、自分で英文を書いて解答を見て自己添削するというごく一般的な流れになるのですが、このときに特に意識するべきポイントが2つあります。

 

1つ目は前置詞の使い方です。

前置詞というのは日本語にはないので、英文を書くときに非常に間違いやすいです。この動詞にはこの前置詞、みたいなのが決まっているものは英作文をやっていく中できちんと覚えましょう。

そうでない場合もあるのですが、それは前置詞の持っているイメージに合っている状況かというのが重要になります。その辺の感覚をつかむためにも前置詞を常に意識して添削していきましょう。

 

2つ目は冠詞を置くかどうかの判断です。どういうときに冠詞を置くのか、どういうときには冠詞を置かずに名詞を複数形にするのか、というのを意識しておきましょう。

 

和文英訳の問題はすべての問題を最低2周はして、それでも怪しかったらもう1周はしましょう。英文をきちんとアウトプットできるまで書き続けるということが大事です。

自由英作文の練習はその後に行います。意見文を書く形式が入試で出ることが多いので、その書き方を学んで慣れておきます。

 

まず、Introduction, Body, Conclusion,という流れをしっかり作ります。

その後、Bodyの中身として、自分の意見の理由を書いていくのですが、理由は少し多めにしたほうが良いです。というのも、1つの理由について深く書くためには難しい英文を書かなくてはならないからです。

多く理由を考えておけば、1つひとつの理由については簡潔に述べればよいだけになるので、書きやすくなります。ここを意識すれば、和文英訳の知識と自由英作文を書くことへの慣れで、ちゃんとした文章が書けるようになっていくはずです。

 

英作文については下の記事で本当に詳しく書いているので、ぜひ読んでみてほしいです。

リスニング

リスニングは、まず解き方というのを身につける必要があります。

問題文が書かれているときには問題文と選択肢を先に読んでおく、それを踏まえて重要だと思われるところをリスニング中に判断してそこに集中を向ける、というような感じです。

 

次に、問題を解いていって間違えたときに、どこに原因があるかを探ります。

もう1度聞いてみて解けるのであれば問題に解答するときに原因があります。スクリプトを読めば解けるのであればリスニング力に原因が、スクリプトを読んでも解けないのであれば英文理解に原因があります。

どこに原因があるかを見つけ、それを修正するような勉強を進めましょう。リスニング問題は、完全に一語一句聞き取れるようになるまで何度も聞き返して耳を馴らすのが良いです。



まとめ

基礎をきちんと固めるということにもやり方がきちんとあります。問題集の選び方からそのこなし方まで分かれば、そこからは努力の領域となります。

他にも勉強法としては色々あるとは思うのですが、問題集の選び方と進め方が根本にあり、付随的に他のテクニック(生活習慣についてや具体的な問題の解き方)があると思います。その根本の部分の参考になったら幸いです。

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