生化学

生化学の参考書を紹介していきます。

おすすめの方法は、一般向けの本で基礎知識を入れてから、詳しい内容を教科書で深めていくという方法です。本気で学びたい方はぜひ実践してみてください。

*このページは現在作成途中です

一般図書

細胞が自分を食べるオートファジーの謎

この本はこのサイトの別のページでも紹介していますが、ここでも改めて紹介します。

オートファジーは大隅良典先生によって発見されました。これは酵母の中で見つかったのですが、哺乳類の細胞で見えるようにしたのがこの本の著者の水島昇先生です。

オートファジーの内容を一般の人でも、最低限の科学の知識があれば詳しく知ることのできる本になっています。ノーベル賞受賞の内容を楽しく学べる本なので、ぜひ読んでみてください。

教科書

標準生化学

この本は医学の教科書では珍しく、日本人が書いている教科書のシリーズとなっています。海外の教科書を日本語に直したものはあまり日本の医学部教育に沿ったものではないのに対して、このシリーズは日本人が書いていることもあって、大学で習う内容と近いものを取り扱っています。

標準生化学は、医学部で習う内容を非常に詳しく書いたものとなっています。医学部で習わないような内容についてはほとんど触れられていないこともあり、本自体は薄いのですが、医学部で習う範囲の内容は本当に詳しいです。

1つ難点としては、通読しようとすると様々な物質名が出てきてしまい、それを全部把握するのは難しいということです。せっかく大学のカリキュラムに沿った内容となっているので、授業でわからない部分をこれで調べたり、深堀したい部分をきちんと読み込むという使い方が良いです。

Molecular Biology of the Cell

この本は、生化学の本としては世界的に有名な本となっています。

特徴としては、研究によって得られた様々な知見を織り交ぜながら、豊富な図によって生化学を分かりやすく解説しているということが挙げられます。生化学として最先端で面白い部分を、医学を習い始めの学生であっても理解できるような言葉によって丁寧に解説されています。

全部で24章に分けられており、分量としてはかなり多くなっています。しかし、自分の興味のある分野や重要な分野をきちんと選択して読めば、そこの分野についてはかなり詳しく知ることができます。

元々英語で書かれた本で、日本語に訳されたものもあるのですが、私としては英語で読むことをオススメします。1つ目の理由は、平易な英語で書かれているため、後々英語の論文を読むための練習になるからです。2つ目の理由は、英語版のほうが値段がかなり安くなっており、日本語版の半分以下の値段で買えるからです。

東大医学部では、この本の一部を読んできて、その内容をプレゼンで発表するというゼミがあります。東大医学部もオススメしている本のひとつと言えるでしょう。

生化学という奥深い世界を楽しく覗いてみたい、簡単な医学英語から始めたい、という人はぜひ手に取ってみてほしいです。