性病検査キットを実際に使ってみた【おすすめを東大医学部生がレビュー】

性病という言葉は大人なら1度は聞いたことと思います。

この言葉のイメージとしては
・外国の人がかかっている
・いかがわしい仕事をしている人がかかる
・遊んでいる人がかかる
というものかと思います。

しかし、性病は今でも日本で年に数万人が感染する病気で、普通の人でもかかる意外と身近なものなのです。

性病のさらに厄介なところが
・自覚症状が出ないことが多い
・治療しないと死に繋がりうるものもある
・なかなか検査しに行きにくい
という点です。

そこで、今回は誰にも知られずに自分でできる性病検査キットを実際に使って紹介していきます。興味はあるけど実際にどういうものなのか分からないので知りたいという人にぜひ読んでいただきたいです。



どの性病を検査するのか

性病と一口に言っても様々な種類があります。その中でどれを検査するのかというのも大事な点になってきます。

もちろん自覚症状がある場合にはその症状に該当するものの検査を真っ先に行うのが良いでしょう。

しかし「なんとなく不安がある」「すべての項目を試そうとすると値段が高くて厳しい」という場合にはきちんと項目を選んでいかなければなりません。

私が項目を選ぶにあたって大事だと思う点は以下の3つです。
・かかっていた際に重症化するかどうか
・感染者が多いかどうか
・予防接種などで防げるものかどうか

これらの観点から私は以下の8項目について検査しました。

重症化する
HIV
・梅毒

感染者が多い
・カンジダ
・トリコモナス
・淋菌(性器+のど)
・クラミジア(性器+のど)

どの会社のものを使うのか

検査キットを使うにしてもいくつか会社があります。これについては、実際にサイトを見た雰囲気などで決めていただくのが良いかと思いますが、私なりに特徴をまとめました。

GME医学検査研究所

私が実際に使ったのがここの検査キットです。

GME医学検査研究所の検査キットの特徴としては、ずばり値段の安さです。

家でできる検査キットとはいえ、実際に病気について判定するものなのでそれなりに値段がかかってきます。ここの検査キットはそもそもの値段が安く、間違えたときのやり直し用のセットが入っていないものになるとさらに安くなります。

安いからと言って使いにくかったり信頼性がなかったりするわけではありません。また、私自身初めて検査キットを使ってみましたが、普通にやっていれば間違えることもないかと思います。

万が一性病にかかっていた場合もGME協力医療機関が全国にあるので、その点も安心かと思います。

金銭面を気にする、何回も利用する予定である、という人はGME医学検査研究所の検査キットがおすすめです。

性病検査STDチェッカー

株式会社アルバコーポレーションの出している性病検査キットです。

性病検査STDチェッカーの特徴としては、その信頼性です。多くの人が利用している有名どころであり、最新技術を用いた検査の精密さも売りにしています。

サイト自体も見やすく、検査項目数順、人気順、などで検査キットを探すことができます。また、ネット上のアンケートに答えていくだけで自分に合ったものがどれかという診断もしてくれます。

性病検査キットを使うのが初めてでわかりやすさや信頼性を重視するという人は性病検査STDチェッカーがおすすめです。

その他の会社

上のおすすめ2社以外にも、予防会ふじメディカルさくら検査研究所、などの性病検査キットがあります。これらのサイトも実際に見ていただき、気に入ったものを選んでみるのが1番かと思います。

実際にどのように検査キットを使っていったのか

さて、レビューと言っているのだから、一番気になるのはこの部分ですね。さっそく実際の検査の様子を説明していきます。

まず、届いた箱はこんな感じです。もちろん、実際に送られてくるときには性病検査キットだと分からない状態で運ばれてきます。

 

そして箱を開けると中身はこんな感じで、各検査キット、それの説明書、そして返信用の書類と封筒が入っています。

初めての利用ということで、予備キットつきのものにしました。予備キットでは、特にミスしやすい血液検査の予備が入っています。慣れてくればそれほど難しくないので、2回目以降は予備キットなしでも良いのかなと思います。

 

血液検査

まず行なったのが血液検査。これはHIVと梅毒のための検査になります。

 

やり方としては、指先に針で小さな穴を開け、ろ紙に血液を染み込ませていきます。チクっとはしますが、それほど痛くはないです。

実際の様子がこんな感じ。

まずは指の消毒をします。

 

そして針を使って穴を開けていきます。ランセットという道具を指先に押し付けると針が飛び出し、指先に小さな穴が開きます。

 

穴を開けたら、指先に血を集めるようにして血が出てくるようにし、それをろ紙に垂らしていきます。

 

十分な量の血を押し出すのは少し大変でしたが、それ以外のところは特に難しいところはなく、10分もかからずに終わりました。

尿検査

次に行なったのは尿検査です。これは性器クラミジア、性器淋菌、トリコモナス、を調べるための検査になります。

 

尿検査は多くの人が経験したことがあるかと思います。いつもの尿検査では中間尿という、途中段階での尿を採取すると思います。これは尿の中の成分を調べたいため、他の物質が混ざっていなそうな段階の尿を採取することになります。

しかし今回は性器にいる菌を調べることになるため、出始めの尿を採取することになります。中間尿だと菌が一部押し流された後になり、検出しにくくなるためです。

ただ尿を採取するだけではあるので、やはり5分程度で簡単に終わりました。

陰茎表皮擦過物・膣分泌物採取物検査

これはなかなか聞いたことない検査だと思います。男性であれば陰茎を綿棒でこすり取り、女性であれば膣の分泌物を綿棒で取ります。これはカンジダの検出に用います。

 

一応気をつけておきたいのが、他の場所に綿棒の先が触れないようにすることです。それ以外は特に難しい部分もないため、一瞬で終わると思います。

うがい液検査

最後にうがい液検査です。性病は性器だけでなく、のどにもうつる病気になっています。のどクラミジアとのど淋菌のためにこの検査を行います。

 

やることは非常に簡単で、うがいをして容器に吐き出し、それを付属の液体と混ぜるだけです。1~2分もあれば終わります。

返送

ここまで終わったら書類に必要事項を書き込み、ポストに投函するだけです。郵便局の人にも知られずに済むように工夫されているわけですね。

結果は検査所に検体が届き次第すぐにわかるようになっているそうです。インターネット上、または郵送で知ることができます。

利用してみた感想

一つひとつの検査は非常に簡単で、本当に誰でもできるようになっていました。かかった時間も、箱を開けてから説明書を読んで返送するまで1時間程度で、病院で検査してもらうよりもかなり楽だと感じました。

自分で検査することへの不安はあったのですが、その心配も実際は必要ないかなと感じます。



まとめ

今回は性病検査キットについて実際に使ってみた感想を語っていきました。

性病は日本でも増加傾向ということもあり、医学に携わる者としては1回みなさんに受けてもらいたいと感じています。受けてみて、やっぱりなんともなかったと安心するだけでも十分なのです。

時間がなくてもできるという大きなメリットがあるのが検査キットです。

ぜひ試してみてください。

GME医学検査研究所


性病検査STDチェッカー


予防会


ふじメディカル


さくら検査研究所