元々大学に通っていたけど「進路を変えたい」と考え、他の大学や学部を再受験するという人は結構多いはずです。特に、医学部再受験という人は非常に多く、そのための予備校なども存在します。
しかし、その合格率は現役生や浪人生と比べてもかなり低くなっているのが現状です。その原因と対策について語っていきたいと思います。
私は現在東大医学部に通っており、その傍らでブログやnoteを書いています。最近、ココナラで大学受験に向けて勉強計画を立てるというサービスを始めたので、その詳細についてnoteで紹介しようと思い、これを書いています。 私自身、高校生のときに独学で勉強を進めていたため、自分でどの参考書や問題集を使っていくかを決め、その計画通りに勉強を進めていきました。もちろん、すべてが計画通りにいくわけではないので、その都度修正を加えていっていました。 自分で計画を立てるというのは非常に難しいことで、私もきちんと計画的に勉強できるようになったと感じ始めたのは高校2年生になってからでした。つまり
再受験生の合格率
再受験生の合格率について、東大理三を例に挙げて考えていきます。
東大理三の合格者100人のうち、現役生が70人、1浪生が25人、それ以外が5人、くらいとなっています。これに対して、受験者400人のうち、現役生は140人、1浪生は70人、それ以外は190人、くらいとなっています。
つまり、現役生と1浪生の倍率は2~3倍ほどなのに対し、それ以外の人たちは40倍ほどになっているわけです。東大理三は現役生の割合が日本で1番多いですが、他の医学部でも似た傾向は見られます。それだけ医学部再受験は難易度が高いのです。
医学部再受験を難しくする3つの要因
なぜそれだけ医学部再受験は難しいでしょうか。その要因について3つのポイントに絞り語っていきます。
受験者層の違い
これは医学部再受験の難しさという観点からは少しずれますが、再受験生の合格率の低さの原因の1つとして受験者層の違いが挙げられます。
医学部を現役で受験する人というのは、進学校の人がやはり多いです。親に言われて医学部に行く、医師は儲かるからとりあえず医学部へ、という進学校の生徒は結構います。動機としてはあまり良くないかもしれないですが、受験能力は高い人たちなので彼らは合格率が高くなります。
それに対し、再受験生では「高校生のときには目指せなかったから今から目指そう」という人がかなりいます。そういう人たちの中ではいわゆる進学校出身の人は少なくなっています。受験能力としてはどうしても進学校の人たちよりも劣ってしまう部分があるのが実情です。
頭の衰え
2つ目は、頭の衰えがやはり挙げられます。これは誰もが感じることだと思います。
大学受験では、インプットの量がかなり多いうえ、入試本番では素早いアウトプットが求められます。これは高校生の若い頭ではそれほど難しくなくても、年を取っていくとどうしても大変になってきます。
再受験生の方々の話を聞くと、きちんと解法を覚えたような問題であっても1カ月後には解けなくなっている、というのを繰り返しているような状況が多いです。新たな知識の定着が難しく、成績も横ばいになりがちです。
仕事と勉強のやり方の違い
上の2つはどうしようもない部分です。しかし、確実に変えられる部分があります。それは「勉強の方法」です。再受験生の方々の勉強法にはいくつかの特徴があり、そのせいで効率が下がっている部分があるのです。
仕事では、情報をきちんと管理し、正しい方法を追求し、過去の経験から自分で考えて仕事を進めていく、というのが大切かと思います。しかし、これらが受験勉強では裏目に出てしまう可能性があるのです。
大学受験においては、勉強時間の記録や受験情報収集などよりも、実際に勉強をするということのほうが大切です。しかし、再受験生の方々の傾向として「どのような勉強をどのくらいしたかをきちんと管理する」「受験情報をネット上で収集する」ということに時間をかけることが挙げられます。これらは最低限にしないと勉強時間の確保に問題が出てきます。
さらに、私の塾講師としての経験について言うと、再受験生の方々には勉強のアドバイスをあまり聞いてくれないという特徴を持つ人も多いです。自分の経験や考えを重視し、柔軟に行動を変えられない人になってしまうと、成績は伸び悩みます。
医学部再受験への対策
それでは医学部再受験へはどう対策をしていけば良いのでしょうか。それはもちろん、受からない原因を排除することが大切になってきます。
まずは、原因のところで挙げたように「勉強管理や受験情報収集に時間をかける」というのをやめることが大切です。勉強に時間をかけましょう。
次に、正しい勉強法を知りましょう。高校生は知識の吸収力の高さでごり押しで受験を通ることが可能です。しかし、再受験生になるとそれが難しくなってきます。このブログで勉強に大切なことをたくさん書いているのでぜひ読んでみてください。本気で合格を目指す人向けに、東大理三に独学で合格した私が勉強計画を立てるというサービスも行なっているので、ぜひ検討してみてください。
最後に、大学受験は難しいというのをきちんと知り、覚悟することが大事です。高校生が3年間かけて合格するのが大学受験です。医学部受験だと中高一貫校の人も多いので、もっと時間をかけている人もいます。再受験生がそこに対抗するためには、正直仕事を中断するレベルのことをしないと厳しいですし、最低でも2年間はかけないといくら良い勉強を続けても難しいです。
まとめ
再受験の難しさについて語ってきました。大学受験自体が難しいもので、さらにそれを年齢を重ねてから行うのはものすごく大変です。
その勉強のサポートとして勉強計画を立てるサービスを行なっています。私自身の受験経験、塾講師としての経験、をもとに最大限効率的なものを提供しているので、本気で医学部再受験を考えている人はぜひ覗いてみてください。
東大理三に独学で現役合格した経験を生かして、あなたの現状と目的に合った勉強計画を立てます!(塾や家庭教師で10人以上の勉強計画を立てた実績あり)私は高校時代、塾...
みなさんも風邪をひいたり、予防接種を受けに行ったり、お医者さんと関わることはちょいちょいあると思います。重い病気をして入院する場合だって人によってはあるはずです。そんな時に命を預けるお医者さん、彼らはどんな風に勉強してき …