共通テストの英語リーディング、長文問題だらけで時間が足りなかったという話が結構上がっていますね。
解き方を工夫さえすれば時間を節約して高得点を狙えると思います。実際に、私は60分ピッタリで満点を取ることができました。
具体的な解き方を含め、問題の解説をしていきたいと思います。手元に問題を用意しながら解説を読み進めていただきたいです。
第1問 A
見るからに短い文章であることから、特に何も考えずに先に文章を読んでから問題を解きました。
JulieはUSBを持ってきてほしいと頼んでいますが実はJulie自身が持っていた、という内容になっているのがすぐにわかります。USBが見つかったのであればこちらも安心ということですね。
以上から正解は1,2となります。
第1問 B
図表や数字が多く出てくる問題については、まずは最初の文章だけ読んで、図表や数字については軽く読み流して、先に問題文を読むようにします。問題文で問われている部分について図表を見直し、そこから解答を導くという形にしましょう。
問1は最初の文章中にある「arrive a week or so after you join the fan club」から、問2は表から該当部分を見て判断、問3は「At the end of your 1st year, you can either renew or upgrade at a 50% discount」という部分から導けますね。
以上から正解は4,4,3となっています。
第2問 A
ここは、全体的に表の形式になっていることもあるので、まずは問題文を読んでから必要な部分を探し出すようにしましょう。
問1は最初の表の「Singing」の部分から判断します。問2はbutという接続詞を使って良い面と悪い面をどちらも言っているMs Leighが該当しますね。
問3はあくまで事実はどれなのかという話なので、それぞれの審査員の意見ではなく、審査員たちがどのようなことを言っているのかという客観的な視点から考える必要があります。2~4は審査員たちの意見なので、事実を述べているのは1だけになります。内容が正しいか判断するまでもなく、事実か意見かという点だけで選択肢は絞れます。
問4は逆に審査員たちの意見はどれかについて考えます。やはり、選択肢の中でそもそも意見であるのが3だけになっていますね。
問5は順位についてですが、重要視している順として、performance>originality>singingと言っているので、まずはperformanceで順位をつけ、同じ点数ならoriginalityで順位をつけるという形になります。
以上から正解は2,2,1,3,5となります。
第2問 B
私はKenのメールを読んで問2まで解き、Bergerのメールを読んでそれ以降を解きました。この文章量なら全体を読んでから一気にすべての問題を解いたほうが早いかもしれません。
問1はconcernがafter-school activity timeにあり、それはshorterになったとKenが行っているので、4が一致するはずです。問2はKenのメールでもわかるのですが、やはりそれ以前に事実としてあり得るのが4しかないですよね。
問3はenergy savingのためにafter-school activityを減らそうとしているのではないかとKenは疑問に持っているのに対し、Bergerは否定していますね。Kenがenergy savingだと予想している→Kenはそう考えている、と変換できることから、答えが導けます。
問4はやはり事実か意見かというところで判断できてしまうのですが、「5% increase in serious crimes」とあることからももちろんわかりますね。
問5はBergerがcrime rateを理由に挙げていることから、それに反対できるためのデータを集めるべきだと考えます。市全体では少し危なくなったのかもしれないがこの地域はどうなのかわからない、と言おうとしてるのでしょう。crimeに言及している選択肢が1つしかないのでわかりますね。
以上から正解は4,4,2,2,1となります。
第3問 A
とりあえず文章を読んでみると、そこに移動時間の記述があることが分かります。そのため、図と照らし合わせながら移動時間を理解し、問題に入っていけば良いと思います。
問1は文章の最初の段落にinexpensiveとbrilliantという記述があることからもすぐに導けます。
問2は少し複雑です。まず、文章中で「乗り換えは7分」「city busは本来より3倍時間がかかる」という移動時間に関わりそうな内容をきちんと抽出しておきます。そのうえで、図を見て、乗り換え時間を図に加える、city busを30分に変える、ということをして、どの経路が早いかは足し算してあげます。
以上から正解は3,2となります。
第3問 B
ただの長文の場合は、とりあえず長文全体を読んでしまうことをオススメします。普通の文章であれば一気に読んでしまったほうが時間がかからないです。
問1はただただ書いてある順に並べ替えてあげるだけの簡単な問題になっています。
問2は第2段落の「It provides valuable opportunities for Japanese and foreign residents to get to know each other」という記述から、日本人と外国人をつなげる役割があることが分かります。
問3は最後の段落の「Please email me today!」からとりあえず連絡してほしいというのを感じ取りましょう。
以上から正解は4-2-1-3,2,2となります。
第4問
とりあえず最初から文章を読んでいくと、最初の段落の最後の文が疑問文であることがわかります。ほかにも多くのクエスチョンマークがあるのもわかります。それに対して、Emmaが一つひとつ回答しています。このようなやり取りの場合、それぞれの質問と回答を読む→問題を解く、という特殊な読み進め方をするのが効率的です。その過程で図が必要だと感じたら適宜図も見る感じにしましょう。
問1はとりあえず行きについてはすぐにわかります。しかし、帰りについてはすぐにわからないのでいったん飛ばします。
問2はafternoon activityについて書かれている部分について考えます。水族館はすいている時間帯が良いというのでそれをグラフから読み取り、植物園は午後の早いうちだと言っていることから、それら2つを埋める選択肢が1つに絞れます。
問3はlunchについて書いてあるのがメールの最後であることから、最後まで読んでから判断しましょう。statueの下で食べる→statueは学校近くの公園にある、という順で考えましょう。
最後まで読んだので、問1の帰りについてもここで判断できます。18時30分直前にKaedeに着くものを選べばOKです。
問4はEmmaの返信から全体の流れを判断し、taxiは使ってないのを確認しましょう。
問5は科学教育に力を入れているということに関連する施設に連れて行ってあげることが大事ですね。
以上から正解は1,5,2,2,2,4となります。
第5問
これも話の流れ全体を掴んでから問題を解くのが一番早いと思います。
問1はBullであるAstonとSabineの出会いから現在までの物語であることから3以外の選択肢はおかしいことが分かります。
問2はAstonとSabineが絶対にメインであり、Aston’s motherとthe ponyならAstonと仲の良いthe ponyがメインでしょう。
問3は基本的に文章中に出てきた順に並べ替えてあげれば良いと思います。2はショーを始めた後の話なので、これは除外されます。
問4はただ文章中に書いてあることを選ぶだけです。
問5はまず2が明らかに書いていないことなので除外できます。3の「人を怖がらない」というのは理由が違いますよね。4の「馬運搬車で夜を過ごす」というのはたまにであることが書いてあります。
以上から正解は3,4,4-3-5-1,(1,3),1となります。
第6問 A
これもやはり文章をとりあえず全部読んでしまってから問題に移って行きましょう。
問1と問2は短期間での影響と長期間での影響をきちんと見分けられているかについてです。文章中でも分けて書かれているのでそれほど区別はむずかしくないはずです。
問3は選択肢中のそれぞれの単語の意味が分かっていないと難しいですね。脳震盪を起こしている選手を見分ける、という内容の選択肢をきちんと選びましょう。
問4はNHLが色々な取り組みを行なっていることは明らかなので2か3となり、3は特に記述がなかったので答えは2になります。
以上から正解は4,3,4,2となります。
第6問 B
Aと同様にして全体を読んでから問題に取り掛かりましょう。
問1はたくさんの甘味料が文章中にも出てくることからわかるように、色々な種類の甘味料の選択肢が出てきているという内容の3が正しいです。
問2はそれぞれが文章中に段々と甘みが大きくなっていく順番に出てきており、その順から考えてあげればよいです。文章中に出てくる順番が甘みの低いほうなのからなのに対し、答えるのは甘みの強いほうからなのには注意してください。
問3は一つひとつの選択肢がそれぞれちょっと紛らわしいです。しかし、1は代替甘味料の問題点がガンや脳の発達に関与することであることに反し、2は14.6%なのが代替甘味料ではなく付加糖分であることに反し、4は文章中で全く逆に書かれています。
問4は文章の最後の文の内容を言い換えたようなものになっています。筆者の意見は基本的に最後の段落に持ってこられるので、そこを集中的に読むようにしましょう。
以上から正解は3,3,(3,5),4となります。
まとめ
ひたすらに長文や図を見て答えていく問題なので、文章を読むことに慣れていない人は途中で疲れたり時間が足りなかったりしたのかもしれません。文章のタイプの多さにも難しさを感じたかと思います。
どのような形式の文章であるか、図があるのかないのか、どのようなことを聞かれた問題なのか、によってきちんと解き方を工夫して、制限時間以内に解き切れるようにしていきましょう。