心理学検定の概要と対策についてです。
心理学検定とは、日本心理学諸学会連合が主催している検定で、心理学の基礎知識について問われる検定となっています。
心理学検定の問題構成
心理学の分野を10分野に分けており、A領域が5分野、B領域が5分野となっています。A領域の2分野を含む3分野に合格すると2級、A領域の4分野を含む6分野に合格すると1級、すべての分野に合格すると特1級がもらえます。
試験形式としては、各分野20問のCBT方式、制限時間は1分野あたり20分で、6割程度の正答率でその分野が合格となります。難易度としては他の心理学系の試験に比べると難しいらしく、1級の合格率は20%ほどとなっています。
試験対策
心理学検定には、公式の参考書や問題集があります。
参考書は、心理学基本キーワードという本で、それぞれの分野について詳しく書かれたものになっています。しかし、いきなりこれを読んでしまうと新しい言葉が大量に出てくることになり、なかなか読み進めることができないと思います。
そのため、私のおすすめは一問一答問題集から始めてしまうことです。この本は、一問一答形式の問題が分野ごとに並んでおり、問題ごとの解説も載っています。これを解き進め、解説を読んでいくことで、各分野の知識を一つひとつ蓄えていくことができます。
もし心理学検定基本キーワードの解説だけでは不足していると思う部分があった場合には、心理学検定基本キーワードの方にいってその部分を読むと良いと思います。
一問一答問題集が終わったら、公式問題集に入っていきましょう。
一問一答問題集で読んだけどきちんと覚えてなくて答えられない問題、一問一答問題集にそもそも載っていない内容の問題、があるはずなので、ここで自分の実力を測り、解説を読んで、知らない内容や理解が怪しい内容をきちんと覚えるようにしましょう。
そして、特に正答率が低かった分野は、一問一答問題集を何周もして知識を定着させるようにしましょう。
試験本番についてですが、CBT方式で1問あたり1分が使えるので、時間制限としてはかなり余裕があると思います。知識ですぐに解ける問題からどんどん解き進めてしまい、考えなければならない問題は後から解いていきましょう。
最初は分からない問題でも、じっくり考えたら分かるものもたまにあるので、諦めずに考えて解答するのが良いです。
まとめ
心理学検定は、心理学科の人であれば自分の学んできたことの確認作業として使えますし、そうでない人は心理学を学び始めるきっかけとしても使えると思います。
この検定で色々な単語や知識を詰め込んでおくことで、後々心理学の本を読もうと思ったときに非常に読みやすくなると思います。
心理学に興味のある人はぜひ1度この検定を受けてみてください。
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