血液型というと日本では性格占いが非常に有名だと思います。
A型は真面目だとかAB型は変わり者だとか。これらが正しいのかや根拠があることなのかどうかは分かりませんが、信じている人とそうでない人に分かれるものだと思います。
しかし、この本に紹介されている、血液型によってかかりやすい病気があるというのは信じられる話かもしれません。
本の構成
この本は血液型が病気に関連するということについて、色々な病気を題材に書いている本となっています。
まず、血液型とはどういうものかということについての説明があります。4つの血液型があることは誰でも知っていますが、何がこれらの血液型を決定づけるかなどは意外と知らない知識だと思うので、最初の章でそれらの基礎知識を学ぶことができます。
次に、本題の病気との関連についての話になります。
がん、血栓症、感染症、に分けて書かれています。血栓症とは血管内に血栓という血の塊ができることによって起こる病気で、心筋梗塞などを指します。
血栓症の起こりやすさが血液型によって決まるかもしれない、というのは想像しやすいのですが、がんや感染症との関連は疑わしく感じてしまいます。しかし、きちんとしたデータで示されており、一部は原因まで分かっています。
最後に、寿命との関連の話になります。血液型によって寿命が決まるかもしれないのです。なかなか信じがたい話ではありますが、それらしいデータもあるみたいです。
私の感想
血液というのはすべての臓器をまわっているので、色々なことに使えます。例えば、腫瘍マーカーというのは血液中にあり、これの増加がガンの存在を示すことが分かっています。
しかし、血液型というのは医学部ではそれほど話題になるものではありません。臓器移植の時に少し話が出てくる程度です。
そんな中でこのような本が出ているというのは驚きましたし、ただの一般人受けを気にして書いたわけでなく、実際にきちんとしたデータが出ていそうだというのにさらに驚きました。
もちろん、すべてを鵜呑みにするべきではありません。それでも面白い考察なのだと思います。
まとめ
タバコを吸うと肺がんになりやすいという話は有名だと思います。しかし、それと同じくらい血液型の違いによってリスクが変わってくるらしいのです。
自分がどのような病気にかかりやすいか知っておきたくありませんか。知ることによって対策もできると思います。血液型って何の意味があるんだろうと思っている人、健康に関心のある人、におすすめです。
この「血液型で分かるなりやすい病気なりにくい病気」をぜひ手に取ってみてください!
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