伸びる生徒と伸びない生徒の違い

大学受験のために塾に通っている人は非常に多いはずです。どのような塾に通うかというのはもちろん成績アップに大事なことですが、同じ塾で同じ指導を受けていても成績の伸びが生徒によって全然違うと思いませんか?

私の塾講師の経験上、どの生徒が伸びそうかというのは大体最初の12週間でわかるものです。

では、どのような違いがあるのか。それを語っていきます。



生徒は3つのタイプに分かれる

私の目線から言うと、生徒は主に3つのタイプに分かれます。

 

1つ目は不愛想な生徒です。色々言っても反応は薄く、返答も「はい」としか言ってこない人です。男子生徒ではこういう生徒が結構多いと感じます。元々そういう性格なのか、勉強のやる気がないからなのかはわかりませんが、最も嫌な感じがするのがこのタイプです。こういう人は受かる受からないの前に辞めていく人が多いと思います。

 

2つ目はたくさん質問をしてくる生徒です。やる気があってとても良いのですが、こちらの言うことをあまり聞いてくれない傾向があります。指導方法とかに意見を言ってくることも多く、「こういう風にしたほうが良いよ」というアドバイスもちょいちょい聞かずに突き進むことが多いです。自分の意志が固いのでやめてしまう割合は低いですが、受かる割合もあまり高くない傾向があります。

 

3つ目は素直な生徒です。質問は適度な量をして、こちらが教えたことにはきちんと頷いたり「なるほど」と言ったりして反応してくれます。アドバイスもきちんと聞き入れてくれることが多いです。きちんと対応すれば塾をやめてしまうことはほぼなく、大体の生徒が合格すると思います。

素直な生徒が合格しやすい理由

素直で適度に質問してくるような生徒であっても、元から成績が良いわけではありません。しかしながら、最終的に受かっていくことが多いのです。

要因としては3つあると思います。

 

1つ目は、言われたことを信じてそのままやるというのが学力アップに最適だからです。疑いながら色々なことを調べたり、他のことにも手を出したりすると、もったいない時間を過ごしてしまいます。

自分で言うのもあれですが、東大理三に受かっているというのは受験のプロ中のプロです。その人たちが言っていることを素直に受け入れるというのはもちろん成績アップに大きくつながるものです。

正直、自分の志望校より低いレベルの大学に通っている先生の場合はこれが当てはまるかはわかりません。生徒の志望校にすら合格できないような先生の可能性があります。そういう先生に言われたことを信じてそのままやっても、それは正しい方法ではないかもしれませんので、そこは気をつけてください。

 

2つ目は、ギリギリ受かるかなという大学を受けるからです。素直な生徒は自分の力量もある程度把握しており、頑張れば受かりそうな大学をきちんと提示してきます。もしそうでなくても、こちらが説明すれば納得してくれて志望校を適当な場所に変えてくれます。

素直でない生徒はなぜか「絶対無理だから!」みたいな大学を志望校にし、説得しても全然聞かずに突き進んでいってしまうのですよね。

 

3つ目は、適度な量の質問があるからです。質問が少なすぎる人というのは、わからなくてもテキトーに解釈していたり、わからないままにしていたりします。逆に質問が多すぎる人というのは、質問を探し出して先生に聞くことに情熱を捧げていたり、わからなかったら考えもせずに質問していたりします。

適度な質問量の生徒は純粋に、考えてもわからなかったら質問する、という方針を取っています。自分で考えてみてもわからない、となってからきちんと質問しましょう。



まとめ

私は「遺伝によって大学受験がすべて決まるわけではない」と考えています。これについては他の記事で詳しく書いています。

私の家系は別に頭の良い家系ではなく、周りに東大や医学部に行っているような親戚は1人もいません。私はIQテストで非常に平均的なスコアを叩き出しました。それでも東大理三に現役合格しています。

しかし、どういう性格をしているのかというのは関係してきてしまうみたいです。性格は行動に反映され、最終的に受験結果につながります。

根本的な性格は直せないにしても、意識して行動を変えることはできます。伸びない生徒にならないように意識することが大事です。