この本は行動経済学について、様々な歴史や実験を通して理解できるよう書かれた本です。

そこでこの記事では、行動経済学とは何なのかについての説明をし、そして人間が不合理になってしまう例を1つ挙げていこうと思います。


行動経済学とは

まず、行動経済学とは何かという話ですよね。普通の経済学は人を合理的に生きる生物だと考えてそこから行動を予測していきます。単純な例としては、物が安くなるほど物は売れやすくなる、という感じです。

これに対して行動経済学では、人の心理的な側面を反映した経済学です。合理的に生きているはずの人間が心理的な側面によって不合理に動いてしまう様子をこの本では多く見ることができます。

不合理の具体例

私たち自身も不合理な行動を絶対にしてしまいます。実際に、後から考えてみるとなんでこんな行動をしてしまったのだろうと思う経験は誰でも持っているはずですし、他人の行動を見て不可解だと感じることもあるでしょう。そんな経験を説明するような実験や、自分でも気づいていないような不合理がこの本を読むと見つかるはずです。

例を挙げましょう。あなたは大好きな歌手のコンサートのチケットを抽選で勝ち取ることができました。それを他人に売ってくれと頼まれたとします。元の値段の何倍でなら売るでしょうか。もし自分が逆の立場で、抽選に当たった人から買い取るときにはいくら払うでしょうか。

普通に考えれば、売るときも買うときも同じ値段になるはずです。なぜなら、それらは同じチケットだからです。しかし、実際にはほとんどの人は自分が他人に売る場合の方が高い値段をつけます。なぜかは分からないがこの傾向がはっきりと現れるのです。

まとめ

自分の不合理を知ればそれを回避できる、人の不合理を知れば他人の変な行動を許容しやすくなる、かもしれないです。自分の知らないおかしな自分を知ることのできる面白い本だと思います。

この「予想通りに不合理」をぜひ手に取ってみてください!